認知症サポート医やその他関連事項については様々な観点からお話を続けている所ですが、引き続き今回は認知症サポート医が持つその役割、意義、求められる理由についてご紹介してまいりたいと思います。

そもそも何故必要とされているのか

話は少し戻りますが、現在の日本において急務とされているのは急激な高齢化に伴った超高齢化に対する抜本的な改革、施策ではないかと思います。
介護に関するインフラが徐々に整備されていく中で、同時に地域包括ケアシステムの実現を目指すべく、関係各所が調整を行い続けているのが現状と言えるでしょう。

また、その中で全国設置を目標として掲げている認知症初期集中支援チームを発足させるためには、まず認知症サポート医の存在が必須条件となっているため、このような状況に対応するためにも認知症サポート医が全国的に必要とされている、そういった背景が一つあります。
これ自体が大きな需要であるわけですが、その他にも様々な面において強い期待をかけられています。

それは地域における認知症及び認知症と疑われる方を適切にケアするべく、様々な関係各所と連携をとるための潤滑油として、とも言えるでしょう。
現在、地域において様々なケアを行うための機関は発足しているものの、上手に連携を取れているかは少し疑問が残るところです。

また、認知症関連の患者さまに対する適切なケア方法をもった専門家が少ないという実情があり、これからの事を考えれば、このような専門家が全国的に増加することは理解を促すことにもつながるため、喜ばれるべきことなのかもしれません。

認知症サポート医の役割とは

まず、認知症サポート医の持つ役割を大きく分ければ以下の3つが挙げられます。

(1)都道府県や指定都市医師会をその単位とし、かかりつけ医を対象とした企画や立案。かかりつけ医への研修等。

(2)かかりつけ医への助言・支援、医療的な側面から認知症に関する相談役やアドバイザー役としての役割。また、その他認知症サポート医との連携体制構築

(3)各地域における医師会や、地域包括支援センターとの連携構築

(4)適切な認知症診断の知識の共有とサポート

あくまでも、その地域において、様々な機関と連携をとりながら、協力体制を構築していくためのサポート役としての側面が強いかもしれません。
各地の認知症患者の方々やそのご家族様が、地域において十分な医療や介護をうけることができるよう、総合的なサポートをしていくという役割が求められているのです。