皆さんは認知症サポート医に関する独自のネットワークがあることをご存じでしょうか。
それは認知症サポート医ネットワークと呼ばれるもので、過去に認知症サポート医養成研修の受講を完了した医師のみが登録することのできるサイトです。

このサイトでは認知症のサポートに関するあらゆる情報の交換や交流が行えるようになっています。
より簡潔に言うのであれば、認知症サポート医専門のSNSサイトのようなものだと考えていただけると、より分かりやすいかもしれません。

そもそも、認知症サポート医を研修するための事業そのものは、厚生労働省が進める認知症対策の支援事業に基づいて、平成18年より実施されているもの。
時間はかかったものの、徐々にその認知度も向上しているものと思われますが、まだ課題も多く、各所で様々な議論も起こっているようです。

認知症サポート医ネットワークの活用法について

全国の登録者同士が繋がりあうことで、実態をお互いに把握しながら、情報を共有していくことが可能なため、各地域を超えた連携体制の構築がメインの活用法と言えるでしょう。
情報交換が主になりますが、認知症サポート医名簿の閲覧も可能ですので、全国の状況がある程度一目で把握できるのも魅力です。


画像引用元:http://www.dsd-network.jp/

認知症サポート医養成研修の概要について

ここでは、この研修制度に興味のある皆さまのために、その概要を少し簡略したものを、お伝えしておきたいと思います。

1. 目的

認知症サポート医を要請することによって、各地域における支援体制の増強、構築を図ることを第一の目的としています。
医療のみならず介護までが一体となった認知症患者さまへのサポートがこれまで十分でなかったことから、このような事業が開始されたとも言えるでしょう。

2. 認知症サポート医の役割

  • かかりつけ医の認知症に関する相談や助言を行う、その他の認知症サポート医と連携体制をとること
  • 各地の機関同士が連携をとるための協力支援
  • 都道府県や指定都市医師会を単位に、認知症に関する対応力を増強させるための企画等

3. 実施する主体

各自治体単位となり、国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)に委託して実施

4. 研修の対象者

下記いずれかの条件を満たし、また、適当と認められた医師が研修の対象となる

  • 各地域における認知症診断(特に早期の発見)に既に携わっている、あるいは経験のある医師
  • 認知症サポート医の役割を、適切に全うできる素養を見込まれた医師

5. 研修の内容について

  • かかりつけ医に対する“認知症対応力向上研修”を企画、立案するために必要な知識等の教育
  • 認知症となった高齢者を地域単位で支えるために必要な介護分野における知識、その他関係機関と連携を構築するための知識や技術についての教育