医師の転職に活用できる情報として、ぜひ医師のみなさまに知っておいて頂きたい情報があります。
それは認知症患者さまを支える方々野存在についてです。
この日本は以前より高齢化社会に対しての強い危惧が出されており、各所から警鐘が鳴らされてきておりました。

高齢化社会に向けた様々な取り組みがなされる中、医療業界においても抜本的な改革を行うべく、厚生労働省が国を挙げて取り組んでいる施策の一つが“認知症サポート医”の存在です。
認知症患者さまに接する機会のなかった医師のみなさんにとってはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、今後の日本は人口における若年層と高齢層との比率が更に大きく逆転していくことは紛れもない事実であり、この超高齢化社会に向けて、様々な分野で手を打っていかないといけなくなっているのです。

そこで、今回は認知症サポート医の話を中心に、少し色々なお話をさせていただければと思います。

認知症サポート医とは?

簡単に言えば、地域において認知症に関する医療や介護がスムーズに機能できるよう、サポートを行う専門的な医師のことを指します。
認知症の患者さまは地域を中心に増大傾向にあり、かかりつけ医や介護グループだけの力では十分なケアを行うことが難しく、一つの課題として挙げられています。

その中で、認知症サポート医は高い専門性を活かしながら、地域におけるかかりつけ医等と連携をとりあい、スムーズな対応を皆様に行えるよう、認知症の患者さまを地域包括的にケアするべく作られたシステムの一つと考えれば分かりやすいかもしれません具体的には地域において適切なケアがなされていない認知症の患者さんや、疑いをもたれる方に対し、地域内において必要な医療、介護につなげられるよう間に立ち、案内役やパイプ役を担うこととなります。

また、地域において活躍している様々なかかりつけ医に対するアドバイスであったり、その他の関係機関などとの連携体制を整備することを目的とした、認知症に関する医療の指導者としても、その役割を求められていると言えるでしょう。

また、国を挙げての施策の一つである認知症初期集中支援チームを全国に設置することが一つの目標として掲げられています。
しかし、そのチームを結成するためには認知症サポート医の存在が必須条件として挙げられています。
こういった事情からも、今後の認知症医療においてその必要性が増していくことは容易に考えられるでしょう。

▶認知症における”かかりつけ医”とは何か◀

認知症サポート医の存在については、先ほどの説明で十分ご理解いただけたのではないかと思います。
現在、医師の転科に関してご興味をお持ちのみなさまにとっては、少し新しいフィールドのお話だったかもしれません。
超高齢化社会が進むにつれて、医療の持つ役割というのはこれまで以上に強く重たくのしかかってくるといっても過言ではないでしょう。

その中で、国が力を入れている支援の一つが認知症を含む高齢化社会に対する医療マネジメントということになります。
もし転職をお考えなのであれば、今回のような情報を参考にして、新たな道を模索することも可能となるかもしれません。
さて、話は少しそれてしまいましたが、今回は引き続き認知症におけるかかりつけ医の存在について、少し触れてみたいと思います。

認知症におけるかかりつけ医の存在とは?

認知症サポート医の存在が出てきた時に、これまでの地域医療における実態をご存じだった皆さまからすれば、じゃあかかりつけ医の立ち位置、役割はどうなるのかというご質問も出てくるのではないかと思います。
そのあたりも含めて、今回は簡単に内容をまとめてみたいと思います。

まず一つ知っておいて頂きたいのが、地域医療において現在では認知症サポート医とかかりつけ医の立ち位置や役割に関しては、ある程度明確な線引きが既になされており、その役割が拮抗することは“仕組み上は”ありません。

というのも、やはり実態としてはこれまでにかかりつけ医が地域における同様の患者さま方を診てきたという背景があり、実際の生活におけるケアは介護部門が担っているわけですから、それでは認知症サポート医を前面に出していった場合、かかりつけ医はどうなるのかと考えてしまうのも無理はありません。
そこでまず整理しておきたいのがかかりつけ医と認知症サポート医との違いについてです。

そもそも、日頃から患者さまと接しており、認知症の初期段階の症状にいち早く気付く機会が多いのは、みなさまが通っている内科等のかかりつけ医となるでしょう。
しかし、彼らは認知症の専門ではないことが多く、気付いたとしても診断が遅れてしまったり、その後の対応が後手に回ってしまう可能性が高く、初期段階において適切な支援を行えないケースというのが実際には多く発生していると考えられます。
それらをスマートに連携できるように支援するのが認知症サポート医の役割ということになります。

つまり、実態としては大きく役割が違っており、認知症対策におけるスーパーバイザーのようなものが認知症サポート医の存在になるということですね。
では、かかりつけ医は認知症対策においてどのような期待がもたれるのかと言いますと、認知症患者を支えること、家族の介護負担を和らげる役割、早期段階における認知症傾向の発見、診断、専門機関への受信誘導などです。

従来の役割が主であり、大きく変わるようなことはありませんが、認知症サポート医による支援が増えると考えれば分かりやすいでしょう。